こんにちは!フィルです!
株式投資をやっていると「○○銘柄」って色々聞きますよねー!
ディフェンシブ銘柄、シクリカル銘柄などの銘柄や、
最近だと「リア充銘柄」なんてモノまであります。
ちなみに「リア充銘柄」については以下の記事で解説していますので、この記事を読み終えたらぜひ読んでみてください!
そんな中で、最近よく聞くものの中に「SPAC(スパック)銘柄」というものがあります。
今回はそんな「SPAC銘柄」について解説していきたいと思います!
投資をされている方、特に米国株投資をされている方にとってお役立ちできると思いますので、最後までお付き合いいただければ嬉しいです!
SPAC銘柄とは?
SPAC銘柄とは「Special Purpose Acquisition Company」の頭文字を取ったものです。
具体的には、買収を目的に設立されたペーパーカンパニーで、実態のない会社が将来性に富んだ未公開企業を買収するための会社となります。
日本語では「特別買収目的会社」と訳されます。
つまり、SPAC企業は自身では事業を営まず、未公開企業や他社の事業を買収することを目的とした会社となります。
言葉だけだとわかりづらいので、以下の図をご覧ください。

上記の様にSPACは、「自分たちでは事業はしないけども、上場するのでお金ください。上場したら企業を買収します。」というような形になっています。
つまり、SPACの企業自体がIPO(新規公開株)によって上場した後に、未上場の企業を買収することで、買収された企業(被買収企業)がそのまま上場企業になれるということです。
IPOの段階ではどの企業を買収するか決まっていない場合も多く、SPACのことを別名で「ブランク・チェック・カンパニー(白地小切手会社)」とも呼びます。
なぜこのようなSPAC企業がIPO出来るような環境になるのかというと、SPACの創立者が非常に著名な投資家であったり、財界人であることが多く、良い買収の成功への期待が高まるためです。何の中身もないSPACですが、その後の買収まで見越した期待によってIPOでお金が集まってくるんですね。
そんなSPACのスキームのメリットは、IPOと比較して簡単に、短期間で上場・資金調達が可能な点です。
SPACを利用する企業(被買収企業=買われる企業)は、IPOにかかる膨大なコストや時間、工数などを削減することが出来ます。そのため、SPAC利用した上場は近年急激に増加しています。下の図の「#IPOs」を見ても、2020年から急激増えたことがわかります。

2020年はコロナ禍の影響で、予定されていた上場が延期や中止となったことで、IPOの代替手段として注目されるようになり、爆発的に増えたものだと考えられます。
SPAC銘柄の例
近年のSPACによって上場した企業例を見てみましょう。SPAC銘柄の一例は以下の通りです。
$NKLA:ニコラ(電気トラック)
$DKNG:ドラフトキングス(スポーツカジノ)
$RBAC:レッドボール・アクイジョン(スポーツビジネス)
$SPCE:バージンギャラデック(宇宙旅行)
どれもSPAC銘柄としては有名な銘柄となっています。
民泊仲介の超有名企業のAirBnBは、SPACから買収の打診を受けていたそうですが、2020年8月に自力でのIPOを行っています。未上場の有名企業へのSPACの買収打診は今後も注目ですね。
また、SPACの一つの特徴は、まだまだ収益性が伴っていない企業も多いということです。
この後、デメリットの章でもご紹介しますが、SPACは一見キラキラした銘柄に見える事から、ノリと勢いで銘柄を買ってしまい、大損をするということにもなりかねません。
SPACのメリット(企業側・投資家側の両観点)
ここでは、SPACのメリットを、企業側の観点と、投資家側の観点からそれぞれ見ていきます。
企業観点
まず企業観点(被買収企業の観点)でのメリットは、以下の通りです。
- 比較的資金調達が簡単にできる
- SPACでのIPOは比較的早く進む
①②ともに、未上場企業にとっては非常に魅力的なメリットです。実際IPOの審査は非常に条件が厳しく、そもそも上場の承認が下りないことはもちろん、非常に時間がかかります。こういった条件は、スタートアップの企業にとっては強烈な逆風で、それに輪をかけて、現在では新型コロナによる影響で、より上場が厳しい状況となっています。
こういった状況もSPACによって買収されることで、まとまった大きな資金を工面でき、さらにはIPOへの非常に高いハードルも簡単に超えることが出来ます。
投資家観点
SPACは投資家にとってもメリットがあります。
それは、未公開株に投資できるという点です。
本来、上場していない未公開企業への投資と言うのは、ファンドや富裕層などの限られた人にしかできず、個人投資家にとっては身近に感じずらい状況でした。
しかし、SPACを通じて投資できるということで、SPACは上場企業なので少額投資も可能となっており、個人投資家にも未公開株式への投資の道が広がります。
SPACのデメリット・リスク
ここまでSPACのメリットについて解説してきましたが、ここまで読んでいただいた方なら、「絶対リスクがあるに違いない」と薄々気付かれているかもしれません。
その通りで、SPACにももちろんリスクが伴います。
それが、「未公開株式への投資リスク」と「被買収企業のデューデリジェンスの失敗」です。
上記の2点のリスクは互いに関連し合っています。
未公開株式というのは、上場企業のように情報の全てを開示することが義務付けられていないため、一般には情報が得にくい状態となっています。そのため、自分が良いと思っていたとしても、市場の評価とは大きなギャップがあったというケースもあり得ます。
また、買収先企業のデューデリジェンス(投資先の価値やリスクなどの調査)についても、SPACは非常に慎重に行っているはずですが、それでも完璧に安全であるとは言い切れません。
その例としてよく挙がるのが、米電動トラックメーカーの「ニコラ($NKLA)」の事件です。
ニコラはアメリカの新興EVメーカーで、水素燃料電池を用いてピックアップトラックを製造しているということで、一時非常に人気が高まっていました。そんな中で、SPACによる買収で2020年6月4日にナスダックに上場しました。上場後には時価総額は一時3兆円を超えていました。

ニコラは一時的な人気によって、株価が非常に割高になっていたこともあり上場後には株価は下がり気味でしたが、米大手自動車メーカーGMとの業務提携のニュースが流れると、ニコラへの関心は再燃するかに思われました。
しかし、そんな中でニコラ創業者のトレバー・ミルトン氏の虚偽の広告詐欺容疑や、セクハラ疑惑が連続で発覚する事態となり、トレバー氏は辞任することとなりました。その後追い打ちをかけるように、ニコラとGMの業務提携は白紙撤回となりました。そうしてみるみる株価は下がり、最高値を記録した$79.73から現在では$16ほどになっています。
ニコラの件を通してもわかる通り、情報が得づらい分、想定外のリスクが生じる可能性もあります。この点をしっかりと理解したうえでSPACへの投資を行っていきたいですね。
SPACの今後について
本記事の中でもご紹介した通り、コロナの影響もあり現在SPAC全盛期と言っても過言ではないほどの盛り上がりをみせています。今回ご紹介したようなメリットやリスクなども踏まえて、投資の幅を広げる意味でも、SPACへの投資を検討するのも面白いかもしれませんね。
現在、日本ではSPACによる上場はありませんが、米国市場での盛り上がりが日本にも押し寄せて日本でもSPACによる上場が現れてくる可能性はあります。今後も継続的にSPACについて追っていきたいですね。
終わりに
いかがでしたでしょうか?
今回はSPAC銘柄について解説してきました。
コロナによって急増しているSPACについて、何となく聞いたことがあって盛り上がってるから投資してみよう、というような曖昧な考え方ではなく、背景やリスクも加味して考えていきたいですね。
今回の記事が少しでも参考になれば嬉しいです!
本日は以上です!
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!
コメント
コメント一覧 (1件)
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