近年、テーマ型投資が非常に大きな盛り上がりを見せています。
最近の有名どころでいえば、「ARK」のETFです。
ARKはフィンテックやゲノムなど、今後成長が期待される分野への投資を積極的に行っています。
私自身、テーマ型投資は投資の入口として、非常に良いのではないかなと思っています。
そこで今回は、思わず投資してみたくなってしまうような面白いテーマのETFをご紹介します!
これから投資をしようと考えている方や、テーマ型投資に興味のある方はぜひ最後までお付き合いください!
ゲームのETF($HERO)
まずはゲームのETF、その名も「HERO」です!
ティッカーシンボルすらかっこいいとは、中々粋なETFですね(笑)
HEROの基本情報は以下の通りです。
設定日:2019年10月25日
経費率:0.50%
主要取引所:NASDAQ
取扱い証券会社:楽天証券、SBI証券、マネックス証券など
こちらは設定日自体かなり最近となっていますね。
経費率は他の高配当ETFなどと比べると少し高いですが、目くじらを立てるほどではないでしょう。
続いて、HEROの株価推移を見ていきましょう
設定日以来ぐんぐんと株価を上げてきて、最近は少し落ち込んではいますが、上場来で比較すると高い水準にあります。
次に、HEROの組入上位銘柄は以下の通りです。

我らが日本企業である「任天堂」「CAPCOM」の2社が上位10銘柄に入っていますね!
また、半導体GPUを開発・製造するNVIDIA(ティッカーシンボル:$NVDA)が一位となっています。
また、国・地域の内訳は以下の通りです。

1位のアメリカに次いで、日本企業の比率が2位となっています。
こういうのを見ると、なんだか無性に嬉しくなります。
ハイテク系では日本が入る余地がないので、何かしらの分野で日本が輝いているのは誇らしいですね!
ゲーム好きの方は、ゲーム業界を応援する気持ちで投資してみるのも面白いかもしれません!
クラウドコンピューティングの($CLOU)
次にクラウドコンピューティングのETF、「CLOU」です!
クラウドコンピューティングとは、インターネット上のサーバーにあるコンピューターが提供している機能を、インターネット経由で利用する仕組みのことを指します。
例えば、ExcelやPowerPointといった製品は、PCにソフトウェアをインストールして使うのが一般的でした。しかし、最近ではクラウドサービスによって、PCのローカル環境にソフトウェアをインストールしなくても、そういったサービスが使えるようになりました。
ようするに、これまでローカル環境にインストールしていたものが、どんどんクラウド化しているということですね!
それでは、CLOUの基本情報を見ていきましょう。
設定日:2019年4月12日
経費率:0.68%
主要取引所:NASDAQ
取扱い証券会社:楽天証券、SBI証券、マネックス証券など
こちらも、先ほど紹介したHEROと同じくまだ運用が始まって日が浅いETFになります。
また経費率についても同様です。
続いて、CLOUの株価推移を見ていきましょう。
こちらも上場来、非常に強い成長を見せてきましたが、足元では少し踊り場が来ているようにも見えます。
次に、CLOUの組入上位銘柄は以下の通りです。

業態に関わらず幅広く様々なIT企業が組み込まれていますね。
ShopifyやDropboxといった有名企業を押しのけて、比率が1位になっている「Zscaler(ジースケイラー)」(ティッカーシンボル:$ZS)は、インターネットセキュリティの企業で、Crowd Strike(ティッカーシンボル:$CRWD)などが競合に当たります。
また、国・地域の内訳は以下の通りです。

やはりアメリカが圧倒的ですね。
圧倒的なのであまり目立ちませんが、5%弱をニュージーランドが占めており、これは驚きました。
今後ニュージーランド企業には注目ですね。
ちなみに、このCLOUには組み込まれていませんが、今後組み込まれるかもしれない、クラウド型の有望企業「オクタ(ティッカーシンボル:$OKTA)」について下記の記事で詳しく解説しているので、ご興味ある方はぜひ!
eコマースのETF(グローバルX eコマース-日本株式 ETF)
次に、日本株式のETFです!こちらはeコマースのETFとなっています。
これまで紹介した2つのETFとこのETFは同じファンド、「GLOBAL X」が運営しています。
グローバルX eコマース-日本株式 ETFの基本情報は以下の通りです。
設定日:2021年1月25日
経費率:0.649%
主要取引所:東京証券取引所
取扱い証券会社:SBI証券、大和証券など
こちらは、何と今年の1月から運用開始したETFです。出来立てほやほやですね。
続いて、グローバルX eコマース-日本株式 ETFの株価推移を見ていきましょう。

まだまだ株価的には安定しておらず、ボックス圏内でよこよこしているような感じですね。
次に、グローバルX eコマース-日本株式 ETFの組入上位銘柄は以下の通りです。

日本を代表するようなeコマース企業がたくさん組み込まれていますね!
上位10銘柄で76%を占めるというのは、分散の観点では少し物足りない感じもありますが、日本の中では成長企業ばかりなので、上手くいけば大きな利益を取れそうです。
ペットのETF($PAWZ)
続いて、ペット産業のETFである「PAWZ」です!ティッカーシンボルも可愛いらしいですよね(笑)
ちなみに英語で「Paw」は犬や猫などの爪がある動物の足のことです。
それでは基本情報を見ていきましょう!
設定日:2018年11月5日
経費率:0.50%
主要取引所:NY証券取引所
取扱い証券会社:IG証券(日本だとほぼ取扱いがない)
こちらは今回ご紹介している中では割と前から運用されているファンドになります。
ただ残念なことに日本の主要証券会社では取扱いがありません(IG証券はCFD取引になります)・・・
そのうち上陸するのを待ちましょう!
次に、PAWZの株価推移を見ていきましょう!
上場から非常に高い成長率を誇っています。
実際、コロナ禍で暴落を経験した後、現在ではコロナ前の水準まで株価を戻してきています。
次に、PAWZの組入上位銘柄は以下の通りです。

1位のアイデックスラボラトリー(ティッカーシンボル:IDXX)は、獣医学市場向けの製品の販売や、家畜、酪農場などへのサービスを展開している企業です。
2位のフレッシュペット(ティッカーシンボル:FRPT)は、その名の通り、新鮮なペットフードの製造、販売を行っている会社になります。
ペット業界って意外に知らない企業が多くて面白いですよね!
ちなみに、米国のペット産業における総消費額は2019年の時点で$753.8億ドルにものぼります。
しかも、毎年安定的にその市場拡大は続いているとのことで、今後ペット産業は要チェックです!
大麻関連企業のETF($MJ)
最後に大麻企業のETF「MJ」です!
大麻と聞くと、何だかものものしい感じがしますが、米国では大麻産業の拡大が続いています。
ここ最近、アメリカでは大麻の合法化がトレンドになっており、需要が増加しています。
大麻のeコマースが急拡大し、その規模は約830億円にも上るといわれています。
Paypalの創業者であるピーター・ティール氏も数百億円を大麻関連企業に投資しています。
米国経済を引っ張るペイパルのものすごい人達について知りたい方はこちらの記事をどうぞ
ちなみに、地域によって大麻が合法か、非合法かが一目でわかるのが下の図です。
まだまだ非合法の国が多いのがわかりますね。

では、続いてMJの基本情報を見ていきましょう!
設定日:2015年12月3日
経費率:0.75%
主要取引所:NY証券取引所
取扱い証券会社:楽天証券、SBI証券など
今回ご紹介しているETFの中では最も長い運用機関となっています。
また、日本の証券会社でも取り扱っているところが多いですね。
続いて、MJの株価推移を見ていきましょう。
チャートを見ればすぐにわかりますが、コロナ禍によってむしろ爆上げした銘柄です。
合法化が増えてきたことや巣ごもり需要などを取り込んだ結果だと考えられています。
その後、株価は一瞬で元の水準まで戻り、今は横ばいで推移しています。
次に、組入上位銘柄を見ていきましょう。

中でも1位のグロージェネレーション(ティッカーシンボル:$GRWG)は私も個人的に注目している銘柄で、一時保有していました。(現在はポートフォリオ見直しによって一時売却済み)
今後の動向によっては再インも検討しているため、楽しみな銘柄です!
ただし、どれも大麻関連銘柄ということで、法規制やイメージ等もあり、中々すぐには市場に浸透しない可能性があります。
投資を考えている方は、そういったリスクも十分に加味するようにしましょう。
終わりに
いかがでしたでしょうか?
今回は、ちょっと変わった面白いETFについてご紹介しました!
日本でも買えるETFもたくさんあったと思いますので、興味を持たれた方はぜひ自分でも色々と調べてみて、投資の機会にしてみてください!
それでは今回は以上です!
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!
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