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妄信厳禁!インデックス投資の弱点とは?本当に危険ではないのか?

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近年の投資ブームの勢いは凄まじく、証券会社の口座開設数は増加し続けています。

そもそも日本では、金融教育の遅れから「投資は怖いモノ」という認知がなされてきました。

その原因は、信用取引やFX(FXは投資ではありませんが一般認識では投資と分類されることが多い)などによる極端な失敗例によるものです。

特に日本人は、お金について話しをすること自体が下品だという風潮が強く、

大人になってから投資を始める人が大半です。

そんな日本で投資のブームが起こっているのは不可思議な現象だとは思いませんか?

そのブームの立役者となっているのが、「インデックス投資」です。

インデックス投資が人気なところは、基本的に一定額をコツコツ積み立てるだけで、

面倒な銘柄選定なども必要がない部分です。

そんなインデックス投資はあらゆる場所で褒め称えられ、こぞってみんながおすすめしている状況です。

私自身もインデックス投資をしていますし、良いものだと思います。

ただ、インデックス投資には弱点はないのかと言われればそんなことはなく、存在しています。

何事も都合の良い事ばかりではありません。

私はインデックス投資推奨派なので、インデックス投資を非難するつもりはありません。

しかし一方で物事を複眼的に見る事は非常に重要だと日ごろから強く感じています。

そこで今回は、あえて大人気のインデックス投資の弱点について解説し、どのようなリスク・懸念点があるのかについてお伝えしていきます!

既にインデックス投資をされている方や、投資について勉強されている方にとって、

インデックス投資についてもわかりやすく解説しますので、ぜひ最後までお付き合いください!

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目次

インデックス投資とは?

まずはインデックス投資の概要です。

インデックス投資についてすでにご存じの方で、復習は必要ないよ!と言う人はこの章は飛ばしていただいてもかまいません。

インデックス投資とは一言で言えば、「ある株価指数(インデックス)と連動するように運用されているインデックスファンドへ投資すること」です。

これではわからないよ!と言う人も多いと思います。

ここは例を出した方がわかりやすいので、例を出したいと思います。

代表的な指標としては、

日経225(日経平均株価):東証一部上場の2000を超える銘柄のうち225銘柄が対象

TOPIX(東証株価指数):東京証券取引所第一部上場全銘柄が対象

東証株価指数(TOPIX):東証一部に上場する全ての銘柄

NYダウ:ニューヨーク証券取引所やナスダック市場に上場している代表的な30銘柄

このような指標が存在します。

上記の様な指標に連動する投資信託などを購入することで、指標に含まれている企業に分散投資が出来るというものです。

例えば、日経225に連動するインデックスファンドに投資した場合、日経平均株価が上がれば自分の資産も増えるということです。

通常、株式投資をしようとすると、自分で企業について調べて、その企業が本当に投資しても大丈夫なのか、リスクはどの程度なのかなど、様々な手間がかかるため大変な上、プロの投資家でも勝つことは難しいのが現実です。

しかしインデックス投資なら、日経225のような誰もが知る企業に、少額から、手軽に、分散投資をすることが出来るということで非常に人気となっています。

インデックス投資のように指標に連動するファンドとは対照的に、インデックス(指標)よりも高い運用成績を目指して投資対象を選ぶ投資のことを「アクティブ運用」といいます。

アクティブファンドでは、指標ではなく運用担当者(ファンドマネージャー)が、どのような株式や債券などを組み入れるかを決めます。

こういった背景から、インデックスファンドよりもリターンが大きくなる可能性があります。

反面、運用に人が関わっているため、手数料が高かったり、インデックスファンドの平均運用成績になかなか勝てないなど、インデックスファンドに比べるとデメリットが目についてしまいますね。

インデックス投資のメリット

今回の記事では、弱点に関する解説がメインですので、メリットについては、サラッと触れる程度にします。

メリットは以下の通りです。

  1. 誰でも簡単に投資を始めることが出来る
  2. 銘柄選びなどの面倒な時間や手間が不要
  3. 一つの商品で分散投資できる
  4. 少額から始められる
  5. 他の投資信託よりも手数料が安い

中でも、③④が最近人気になっている主な要因です。

日常から非常に遠いものだと思っていた投資が、少額から、手軽にできるようになったことで、

投資への裾野広げている状態となっています。

インデックス投資のメリットに関する記事は山ほど溢れていますので、気になる方はぜひ調べてみてください!

インデックス投資の弱点

この記事の本題に入ります。

結論から言うと、インデックス投資の弱点は以下の通りです。

  1. インデックスに含まれる低パフォーマンス銘柄にも投資せざるを得ない
  2. 投資スキルが向上しにくい
  3. 銘柄入れ替えによって損をする可能性がある
  4. 銘柄の比重の変更によって損をする可能性がある
  5. 高利回りは期待できない

弱点①インデックスに含まれる低パフォーマンス銘柄にも投資せざるを得ない

インデックス投資をする際には、冒頭でもお伝えした通り、何かしらのインデックス(株価指数)に投資することになります。

投資するインデックスにもよりますが、中にはパフォーマンスの良くない企業も入っています。

アメリカのS&P500の様に、採用基準に基づいて(明確に公開されてはいない)、パフォーマンスの高さがある程度担保されているようなインデックスであれば、投資をする際にも安心感があります。

ちなみに、S&P500の追加基準は以下の通りです。

米国企業:企業の資産所在地と売上地域、組織構造、SEC 提出書類の種類、上場場所を判断材料とする。

時価総額:時価総額が 61 億米ドルを超える企業とする。市場環境との調和を確保するために、この最低基準額は随時見直される。

浮動株:浮動株比率が最低 50%とする。

財務健全性:4 四半期連続して公表ベースで黒字決算の企業とする。公表ベースとは、非継続事業と特別項目を除いたGAAP ベースの純利益をいう。

十分な流動性と合理的な株価:浮動株調整後時価総額に対する年間売買高の比率が 0.10 以上の銘柄とする。株価が極端に低い場合、株式の流動性に影響し得る。

セクター分類:企業の産業分類はセクター間のバランスの維持に役立つ。セクターのバランスは、ベースとなるユニバース全体のセクター構成と等しい。

企業の種類:ニューヨーク証券取引所(NYSE Arca取引所とAMEX取引所を含む)とナスダックに上場する米国のすべての普通株式とする。モーゲージ REIT を除く REIT(不動産投資信託)と BDC(ビジネス・ディベロップメント・カンパニー)も指数構成銘柄とすることができる。クローズドエンド型ファンド、ETF(上場投資信託)、ADR(米国預託証券)、ADS(米国預託株式)、その他一定種類の証券は対象外である。詳細はメソドロジーを参照のこと。

S&P500 指数への追加基準(指数ハンドブック2020) より

上記のS&P500のように、世界的にも認められていて実績もあるインデックスであれば、パフォーマンスについてあまり気にする人も少ないかもしれません。

しかし、インデックスによってはパフォーマンスがあまり良くないものが含まれているケースもありますので、注意して構成銘柄を確認する必要があります。

弱点②投資スキルが向上しにくい

これはインデックス投資のメリットの裏返しとも言えますが、個別銘柄投資の様に、ファンダメンタルズ分析やチャート分析をしなくても、手軽に始めることが出来るため、投資スキルは伸びにくい傾向にあると思っています。

しかしこれに関しては、「別に投資スキルを伸ばさなくてもいい」と言う人には関係ないので良いかもしれません。

投資を始める理由は人によってかなり異なるので、もしインデックス投資を始めた理由が、「貯金よりも少しは資産運用してみたい」と言う人であれば特に気にしなくてもよい弱点です。

ただコチラの弱点に関しては、個人の意識によって大きく左右されるので、インデックス投資をやっていても、しっかり分析の方法を学べる人には気にしなくても良いかもしれません

以下の記事にて、投資について非常に勉強になる、私が本当におすすめできる本を紹介している記事がありますので、本記事読了後にぜひお読みいただければと思います。

弱点③銘柄入れ替えによって損をする可能性がある

弱点①でもお伝えした通り、インデックスの構成銘柄は一定の基準によって選定されています。

しかし、その基準はずっとそのままと言われればそんなことはありません。

例えば、景気動向やインデックスファンドの組成者の判断によって基準が変更になったとします。

その際には、構成銘柄を入れ替える前に変更の発表がされ、「●●月△△日の終値」のような基準で入れ替え後の計算方法に変更されます。

完全に架空の例にはなりますが、例えば4/1付けで日経225からソフトバンクが除外されて、フィル株式会社(絶対売れなさそう(笑))が新たに採用されるとしましょう。

その場合、フィル株式会社の4/1の終値から日経225に採用されることになります。

こういった際にどのようなことが起きるかと言うと、

(1)もし終値で銘柄を行わないと、インデックスとの大きなズレが生じる

(2)銘柄変更によって、除外される側の銘柄は売り込まれて株価が下落し、新たに採用される銘柄は買いが進むため株価が上昇する

上記のようなことが起きます。

(1)については、この例で言うならばソフトバンクとフィル株式会社を4/1付けの終値で入れ替えを行わなければ、日経225の株価との乖離が生じてしまうということです。

なぜなら、4/1付けの終値の日経225はフィル株式会社が含まれて、ソフトバンクは含まれていない株価になるからですね。

(2)については、この例で言うとソフトバンクの株価は下落し、フィル株式会社の株価は上昇するため、新たに採用されるフィル株式会社は割高となり、ソフトバンクが割安となります。

これによってインデックスは両方の損を被ることになり、銘柄組み替えの前後では損をしやすくなります。

この弱点に大きく関連してくると言われているのが、「2022年の東証市場区分変更」です。

こちらについては別途記事を書いていますので、良ければ本記事読了後に併せてお読みください。

どのように具体的に影響してくるかと言うと、東証の市場区分変更に伴って、TOPIX(東証株価指数)指数の「東証プライム指数」への入れ替えが行われる可能性があるということです。

「プライム市場(仮称)」は現在の東証1部に変わる予定の市場区分です。

TOPIXに連動したインデックスファンドの残高は、日銀のETF(上場投資信託)買いの影響も含めて、非常に巨額となっています。

このような状況の中で、新たな指数への銘柄組み替えが行われた場合、除外される側の銘柄は、上述したように株価は下がり続け、売り込まれた除外後にリバウンドして株価上昇すると考えられます。

そうなった際には、例でも示した通り投資家は非常に損をする可能性があるため、TOPIXに連動する商品を保有されている方などは特にニュースなどを詳細に確認しておきましょう!

場合によっては別のインデックスファンドに乗り換えるか売却した方が良いかもしれません。

日銀は年間6兆円ものETFを購入しており、昨年の7月末の金融政策会合では購入配分の見直しの結果、TOPIX連動型の買い入れを拡大している状況です。もしも大規模な銘柄組み替えが起きた場合、個人投資家はもちろんのこと、日銀も非常に大きな損失を被る可能性があり、波及効果に目を光らせる必要がありそうです。

弱点④銘柄の比重の変更によって損をする可能性がある

弱点③でお伝えした、株価指数の銘柄入れ替えのほかにも、インデックス(株価指数)内における銘柄の構成比重の変更によって損をする可能性があります。

この影響を受ける可能性があるのは、多くの指数が使用する「浮動株調整」と言うものです。

「浮動株」とは一般的な市場に流通している、投資家同士で売買可能な株式のことです。

逆に、政府や創業者が保有している、市場に流通する可能性の低い株式は「固定株」と言います。

「浮動株調整」とは、浮動株の比率によってインデックスファンドに組み込まれる株式の比率が大きく異なるということです。

こちらも例を挙げてみましょう。

仮にA社とB社があったとして、両方とも10%ずつインデックスファンドに組み込まれるとします。

しかし、2社の浮動株は以下の様に異なっていると、同じ10%のはずなのに構成比重も異なってきます。

A社:浮動株100%×10%=全体の10%

B社:浮動株10%×10%=全体の1%

このように、浮動株の比率によって、組み入れる株式の比重も大きく異なってくるのです。

インデックスファンドの構成銘柄において、時価総額が大きな企業であっても、大株主が大きなシェアで株を抱えていて、浮動株が少ない場合に、無理やり株式の比率を合わせようとすることで、株価に歪みが出るようになりました。

こういった問題を解決するため、現在ではインデックス自体を大株主の保有を除外する等の作業によって、市場において売買されていると推定される株数で計算したものに変更するようになってきています。

しかし、このような方法では指数の計算が公開されるとすぐに、どの銘柄がどの程度買い増しされ、どの銘柄が売りに出されるのかが判明してしまいます。

こちらも例を挙げると、

A社100株、B社80株、C社60株という構成のインデックスファンドがあったとします。

そこで上記の様な比重の変更が起きて、以下の様になったとします。

A社比率:100株→80株

C社比率:60株→80株

すると、これが市場に対して開示されると、当然A社の株価は下落、C社の株価は上昇すると考えられます。

このような背景から弱点③で紹介したことと同じ事が起こります。

つまり、割高になった株(例で言うとC社)を追加購入し、売られた株(例で言うとA社)を売らなければならず、インデックスファンドとしては損をすることになります。

比率の変更は適宜行われるため、そのたびにインデックスファンドを売り買いするのは非効率だと思いますので、難しいと思いますが、こういったことが起きるという現実は知っておいた方が良いでしょう。

弱点⑤高利回りは期待できない

最後になりますが、インデックス投資においては利回りが低いのが一般的です。

これは分散投資というメリットの裏返しでもあり、ローリスク・ローリターンの典型例でもあると思います。

インデックス投資は良くも悪くも、特定のインデックス(株価指数)に連動します。

そのため、2013年ごろから続いたアベノミクス相場の様に、相場自体の地合いがよいとどんどん収益は良くなりますが、基本的にはそこまで上昇するようなことはまれです。

そもそもの投資資金が少ないけど、資産運用をしてみたいという人にはニーズがあっていると思いますが、どかんと一発当てたいと思っているひとには物足りないかもしれません。

ただし私個人の考えとして、仮に大きく増やしたいと思っていても、最初はインデックス投資から始める事がおすすめです。

インデックス投資から入って、市場の動向や、分析手法を学んでいき、ゆくゆくは個別銘柄に移行していくようなやり方が、勝率を高める鍵であると思っています。

終わりに

いかがでしたでしょうか?

この記事ではインデックス投資の弱点について色々とお伝えしてきましたが、

結論、インデックス投資は非常に良い選択肢であると断言できます。

これだけ弱点書いておいて、結局勧めるんかい!って思った人もいると思います(笑)

私は冒頭でも述べた通り、インデックス投資肯定派ですので、おススメであることに変わりはありません。

ただし、良い部分ばかりに目を取られてリスクやデメリットを看過するのは、怠慢となり、のちのち自分の首を絞める事になります。

メリット・デメリット両面をきちんと理解して、楽しく資産運用していくことが重要であると思い、

今回この様な記事を書かせていただきました。

少しでも皆様のお役に立てたら嬉しいです!

それでは本日はこの辺りで!

最後までお付き合いくださり、本当にありがとうございました!

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