投資と聞くと様々なイメージがあると思います。
その多くが、怖い、よくわからないというものではないでしょうか?
私自身もそうでした。
一方で、昨今の報道では「老後2000万円問題」に代表されるような、
20代などの若年層が不安になる、お金に関するニュースが連日流れています。
このような状況だからこそ、自分と向き合って、
これまで触れてこなかった領域に関して、学びを深めていくことが重要です。
その中でも、「投資」に関しては、一刻も早く学び、実践していくべきだと思います。
今回はその理由について3点に分けてお伝えしていきます。
日本証券業協会が2018年に行った「証券投資に関する全国調査」によると、一切投資をおこなっていないと回答した人は、20代男性で24.6%、20代女性で20.1%という結果でした。
これは意外にも多くの人が投資に関心を持ち、多少なりとも取り組んでいる人が増えてきているということではないでしょうか?
だからこそ、何から始めていいかわからない人や、投資はなぜ必要なのかわからないという人に、
少しでも参考になるような情報をお伝えしますので、最後までお付き合いください。
理由その①長期的な資産形成を行うことができる

突然ですがみなさん、「投資」と「投機」の違いはわかりますか?
そもそも「投機」という言葉を初めて聞いた人もいるかもしれません。
しかしながら、この2つの言葉を混同して使っている方も多くいます。
この二つの言葉の意味の大きな違いは、時間軸の長さです。
一般的に「投機」という言葉は短期のものを指すときに使われます。
例えば、仮想通貨やFXなどは投機に分類されます。
逆に「投資」は中長期のものを指すときに使われ、
例えば、投資信託や株式投資などが分類されます。
ただし、株式投資でも、超短期の売買などは「投機」に分類されます。
要するに、
・短期的に高いリスクを取りつつ、目の前のリターンを得ようとするものが「投機」
・中長期的に、適度なリスクをとりつつ、将来的にリターンを得ようとするのが「投資」
このように言い換えることができると思います。
その意味で、「投資」というのはある程度の時間がかかります。
なので、早いうちから始める方がよいのです。
早いうちから投資を始めるメリット沢山ありますが、主に下記2点です。
1.中長期的に投資をすることで、リスクを極力下げることができる。
2.複利効果が効いてくる
1に関して、なぜ中長期だとリスクが下がるのか?と思われた方もいらっしゃるかもしれません。
その理由は、ドルコスト平均法によるリスク分散です。
またまた、よくわからない言葉が出てきたなと思われたかもしれませんが、
非常に単純です。
ドルコスト平均法とは、価格が変動する株などの金融商品を常に一定額、かつ期間を分散して定期的に買い続ける手法のことです。
例を出して考えてみると、
ある企業の株を月5000円分ずつ毎月15日に買い続けるようなイメージです。
年間で6万円の買い付け資金となります。
これを例えば年初めの1月に一気に6万円分購入したとして、
5月に暴落してしまい、しばらく自分の持っている株の株価が低迷してしまったとしましょう。
これをドルコスト平均法で購入していれば、1月~4月は高い価格で買ったことになりますが、
5月以降は安い金額で買ったことになり、株価が通常通り戻っていけば、5月以降に買った分は高い
利益が出ることとなります。
このように、ドルコスト平均法はリスクを分散することで、
長期的には利益が出やすい状態を作っていくことができます。
実際に私自身もこのドルコスト平均法を用いた、積立NISAを利用しています。
私が投資を始めたころは、投資と投機の違いを考えておらず、
とにかく短期で利益を上げたいと考えていました。
しかし、焦れば焦るほど、目の前の利益を重視しては損をしていました。
その後様々な情報を仕入れていく中で、このドルコスト平均法のすごさを実感し、
現在はこの方法での運用がメインとなっています。
長々と書いてきましたが、このドルコスト平均法を用いて、
20代のうちから投資に取り組むことで、リスクを最大限減らしつつ、
確実にリターンを得るための方策を立てることができるようになるというのが、
20代から投資に取り組むべき理由の1つであると考えています。
理由その②日常のニュースを自分事で捉えることができる

投資を初めてから感じることは、
日々のニュースへのアンテナの感度が非常に高まったということです。
日経新聞を読んでいても、日ごろの報道番組を見ていても、
「このニュースは自分の持っている株にどのように影響するのか」
という視点でみるようになりました。
2020年11月に行われたアメリカ大統領選挙などはその最たる例です。
トランプが勝つのか、バイデンが勝つのかで相場がどう動き、今後どうなるのか。
そういった考えを自分でも持ち、さらに他人の意見も集めていました。
20代の大半が社会人の若手と呼ばれるメンバーか、学生です。
そういった立場の中で、高い視座や広い視野をもつことはなかなか難しいです。
私自身もそうでした。
しかし、同期の中で活躍するためや、他人と差別化するにはこういった視点は重要です。
よく若手社会人は、「経営者視点を持て」といわれることが多いと思います。
私も何度も言われましたし、聞くたびに「わかってるよ!」と思っていました(笑)
しかしながら、そんなものを簡単に持てたら苦労しないわけで、そもそも現場の一社員が持てるのか
どうかすら怪しいものです。
そこで自分自身が投資という行為を通じて、世界と日本のニュースを自分事に捉えていくことで、
少しでも社会の流れをつかんでいくことで、自社の立ち位置などが理解できるようになると考えています。
なので、投資はもちろん資産形成が主な目的ですが、
副産物として、自分自身の意識を高めて、より良い方向へ導いてくれるものでもあると断言すること
ができます。
ですので、お金のためにと割り切るのではなく、
自分の成長のために必要であると考えると、何だか少し学ぶ意欲も出てくるのではないかなと思っています。
これが理由の2つ目です。
理由その③自信を持てるようになる

最後の3点目に、自分に自信が持てるようになるということを挙げましたが、
これは、2点目につながっています。
資産運用をしている人は、統計上ではそれなりに増えてきているように見えますが、
肌感覚としては、近くで資産形成をしている人はまだまだ少ないです。
そんな中で資産運用に取り組んでいるだけで少数派ですし、行動力に自信を持っていいと思います。
実際私自身、資産運用を始めるまでは、どこか自信がなく常に自分に物足りなさを感じていました。
資産運用を始めてからは情報への感度の高まりとともに、
知識欲も増加して、資格の勉強や読書など、どんどん取り組みの幅が広がっています。
その結果、自分はこれだけやっているという、ある種良い意味での自信がつきました。
これはあくまでも結果論であり、これだけを求めて投資をすることは少し遠回りな気もします。
しかし、私の体験にはなりますが、確かに言えることでもあります。
「成長したいけど何をしたらいいかわからない。」
「自己投資をすべきだと思うけど何がいいのだろう」
「時間があるけど何をするべきかわからない」
以上のような人には、投資をおすすめできます。
それはこれまで語ってきたとおりです。
投資という一つの通過点をもって、自分の成長を促進させてみませんか?
終わりに
ここまで20代が投資を始めるべき理由について話してきました。
今回の記事のまとめは以下の通りです。
<20代が投資を始めるべき理由>
①長期的な資産形成を行うことができる
②日常のニュースを自分事で捉えることができる
③自信を持てるようになる
これは当然のことですが、「投資は自己責任」です。
誰のせいにもできませんし、全てが自分の裁量です。
だからこそ、これまで話してきたようにメリットも沢山あります。
過剰に怖がらず、適度な危機感を持って、リスクヘッジを行い、
楽しい投資生活を始めるきっかけの一助になればうれしいです。
それではまた!
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